ちょっと離れた図書館に行ったら、
藤子不二雄A先生の『まんが道』があった。
(中公文庫)
小学校の時、愛蔵版を読み耽ったよな~
文庫版には、愛蔵版には収録されていない「春雷編」が入ってる。
僕は、こっからは未読だったので、それが収録されている
14巻(最終巻)を借りて帰った。
グッと胸に迫るネームがあったので、抜粋しよう。
「まんがを描くスピードには、大きな個人差がある!」
「1ページ平均一時間で描く人もいれば、
1ページに何時間もかかる人もいる。」
「もちろん、絵の密度によってもスピードはちがう」
「しかし、総体的にいって、速い人は先天的に速い!」
「手塚先生や石森章太郎の絵は、
密度も濃いのに速いのだ!」
「その差は、どこでつくのだろう!?
結局、速い、遅い、の差は、
線を引くときの自信の差なのだ!」
「自信と集中力持って引く線は、
速くて、きれいなのである!
迷って引く線と、
自信をもって引く線のちがいが、
スピードの差となって表れるのだ!」
主人公、満賀道雄が、石森章太郎のスピードに
圧倒された直後のナレーションである。
その後、石森の才能をうらやましがりながらも、
「遅いなりにコツコツやるしかないね」と
前向きに机に向かうところが泣ける。
『まんが道』」の名場面といえば、
満賀と才野が机に向かって原稿を描くところ。
地味だが、いつも胸があつくなる。
りゅうじん
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1. posted by ブンブン 2011/04/17
14:45
私もちょっと泣けた。