忍者ブログ


[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



[ 2024/11/24 22:01 | ]
マンガ研究本
最近、マンガ研究本を読み漁っていた。
その中から、印象に残ったものを紹介しよう。

『手塚治虫 原画の秘密』(新潮社・とんぼの本)
 
 手塚治虫がどのように原稿を描いていたのかを
 原画を通して、分析している。
 マンガを描き始めて、悩むのが、
 実際、どこを落としどころにして「完成」とするのか
 見極めることだ。
 マンガの神様、手塚も試行錯誤を繰り返している。


『映画式まんが家入門』
大塚英志(アスキー新書)
 
 日本の現代マンガは、いかにして「映画的」となったのか?
 ・・・を歴史的に検証する。
 戦前からマンガは映画を意識していたが、
 「のらくろ」が舞台的になったのは、なぜか?
 大正アヴァンギャルドと田河水泡の関係、
 アニメーションとドキュメンタリーの関係、
 マンガとモンタージュ理論の関係、 
 そして手塚治虫がいかにして「映画らしさ」を戦後マンガに導入したのか?
 目からウロコの刺激的な視点で、現代マンガの謎を紐解く。
 まるでミステリー小説を読むようなスリリングさがある。

 「現代マンガ」って、映画やアニメーションよりも
 歴史が若いメディアなんだな~と気がついた次第。


『手塚治虫の冒険 戦後マンガの神々』
夏目房之介(筑摩書房)
 
 戦後、手塚が開発した新しいマンガの手法、実験。
 それに影響された作家たちとのせめぎ合いの中で、 
 戦後マンガは、どのように進化・発展していったのか。
 
 そもそもマンガは、なぜ面白いのか?・・・・・・その原理にまで
 つっこんでいて面白い。

 こおいうものを読んでいて、楽しいのは
 最近では使われなくなった手法を知ることだよね。
 歴史を知るとは、捨て去ったり忘れ去ったりしたものを
 再認識するということでもある。

 りゅうじん
PR


[ 2011/04/17 13:42 | Comments(0) | TrackBack() | 資料 ]

トラックバック

トラックバックURL:

コメントを投稿する






<< パロディを描く  |  ホーム  |  まんが道 >>